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Xデーの到来

・相変わらずシバハマラジオに魂を込めている。Xデー、すなわち同時間帯に裏番組をやられているオリエンタルラジオ中田さんと局の垣根を超えた絡みが、5週目で早くも実現した。いずれ必ず、とは思っていたけど、まさかここまで早く形になるとは。

 

 

・生放送に向こうから電話がかかってきた時は、驚いたけど想定の範囲内ではあった。同時間帯で生放送をしている以上、共演するにはこれしかないだろうなぁと。だから、20時台、オールナイトニッポンがまだ放送時間内なのに、中田さんが文化放送に来られた時は本当に驚いた。そんなことが可能なのか!と。もちろん普通はありえないことらしく、文化放送内もちょっとしたお祭り状態だったし、ニッポン放送陣営に関しては誰がディレクターで誰がプロデューサーで、すら判別がつかない中、ブースの外に人が溢れかえって、名刺交換なんかをし始めている光景を見て、痺れた。そして目の前に中田敦彦が座っている。

 

 

・初回打ち合わせでイタいと思われることは承知の上で「無難な80点じゃなくて、120点を狙いにいきたい」と宣言した。そして今回、実際の点数が何点かはわからないけど、あの時のイタい宣言に少しは具体性を持たせられたと思っている。こんなことを後2回巻き起こすことができれば4月以降につながると信じている。容易じゃないけど、魂を込め続けられれば自分にはできる気がしている。

 

 

・放送でも言ったけど、少しは注目度が高まった状態での来週が大事だというのはわかっている。そして、そんな大きな弾はもちろん用意できていない現状も把握している。何かないかなぁと思っていたら、青山Dと作家の八木さんも同じ気持ちだったらしく二人から一つの提案を受ける。僕の熱量は完全に二人には伝播していて、ワクワクする提案をしてもらったところ。実現するには大人の事情がめちゃくちゃ絡んでくる動き方だから白石P始め、局内の判断を仰ぐ必要はあるけど、何かしら次回放送では今後の青写真を提示できればと思っている。

 

 

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・11月18日にユーロライブで急遽イベントをやることになった。自分の動員力からすると2ヶ月前には告知を始めてちょうどいいくらいなのに、今回はたった2週間での開催。当然ながら現時点での集客状態はまだまだよろしくない。それでもやると決まったからにはベストを尽くしたい。

 

 

・切羽詰まった状況だからこそ浮かんだタイトルは『立川吉笑説明会』。これは6年前、二ツ目に昇進した初日に開催したイベントと同じ名前。思えばあの時も切羽詰まってのイベント開催だった。10ヶ月で師匠から「いつ二ツ目になってもいい」と言われた。3年くらいは前座のまま武器を磨いて29歳で昇進して自分の落語が通用するのか勝負できればと考えていた矢先に、談志師匠が亡くなった。立川流の体制がどうなるのか、日に日に局面が変わる中、一度は僕の二ツ目が凍結されることになった。「それはおかしい」と師匠が矢面に立って反論してくださり、会で使って頂いていた龍志師匠と談幸師匠の後押しもあって、特例で自分だけは昇進が許された。そんな事情で、手拭いと着物がギリギリ間に合う最短の4月1日に昇進することが決まり、本当は昇進披露の会は盛大にやりたかったけど、もちろん大きな会場は全て埋まっていたり、そもそも告知に期間が避けないし、ということなどが重なり、ひとまず日本橋亭で会をやることにした。

 

 

・どんな会にするか考えた時に、当初やりたかった国立演芸場がたまたま10月に1日だけ空きがでたと聞き、それじゃあ今年はその10月の会を目指して頑張っていく、というストーリーを全面に押し出すことにした。だったら4月1日でやる会は10月へ向けての伏線として使えばいいんだと。そこで説明会というパッケージを閃いた。気づけば二ツ目に昇進して記念すべき最初の高座は、スーツ姿でパワポを駆使したプレゼンということになった。高座というか講座の方がしっくりくる感じ。

・さて今回も切羽詰まった中でのイベント開催。どうしようか、何をやろうかと考えていた時に「説明会」の存在を思い出した。近頃立川流の先輩方がどんどん真打に昇進されていて、そのパーティーを手伝っているうちに自分にとって真打というモノが少しずつリアルなものに感じられてきた。側からみていてこはる姉さんは真打に向けてちょっとギアを変えられたのを感じてもいた。自分は真打についてどう考えているのか、このあたりでお客様の前で話すことは、自分の考えに向き合うことでもあるから、これはやってもいいなぁと思った。

 

 

・そして去年くらいから、夜中に作業場でコツコツ進めていた縦型落語動画の存在がある。本当は9月頃にはアウトプットするつもりだったけど7月頃から急に煮詰まってしまって、45本はネタを作ったから、あと5本あればひとまず完成なのに、その5本が全然作れなくなってしまって、どうにも動かなくなってしまった。一旦の締め切りを強制的に11月18日に定めることで、もう一回作業の歯車を回せたらとも思った。

 

 

・縦型落語動画に関しては昨日、作業場で試作版の撮影を済ませた。着物の色、座布団・背景の色、照明の感じ、画角、テロップの入れ方、ネタとネタとのつなぎ方、膨大に決めることがあって、最初から完璧を出すにはとてつもない手間がかかるから、ひとまず試作品として実際の形で作ってみて、18日にそれを見ながらどこをどう改善すればいいかサンキュータツオさんと話しができればと思っている。

 

 

・いま、気持ちが若返っていると自覚している。落ち着くことは芸の安定につながりプラスになることが多いと思うけど、もともと僕はそんなタイプじゃなかった。そしてそれは自分の武器でもあったはずだ。面白い落語家、すごい落語家は師匠方、身近な二ツ目の先輩後輩にもたくさんいるけど、この秋、誰よりも前のめりに尖ったことをやれているのは自分だろうと確信している。

 

 

11月18日『立川吉笑説明会』ぜひ来てください!

 

 

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