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左談次師匠の高座

 朝は今度出演させて頂く予定のWEB広告収録。あるテーマについて4本ネタを考えて、そのうちの3本が採用となった。準備期間がめちゃくちゃ短い中、形にできてよかった。よくやった、自分。身体に入ってない状態でネタをやるのは本当に精神衛生上良くない。今日もギリギリの綱渡りの連続で本当にどうなるか分からなかった。ほっと一息。

 

 収録場所が渋谷だったから、ルマガザンの渋谷店に寄ったら、吉笑手拭いにポップまでつけて頂いていた。しかも染めてもらっている戸田屋商店の情報まで書いて頂いていて、感謝感謝。フェアは6日までです〜。

 

 日暮里に移動。馬賊が空いていたので、初めて入った。なるほど美味しい。とりあえず初めてだから基本的なラーメンと餃子を頼んだけど、担々麺と冷やし中華が美味しそうだったなぁ。

 

 日暮里寄席。「ぞおん」をやろうかと思っていたけど、変更して大根屋騒動。サニーホールは高座から見える位置に時計が無いから、時間感覚のはっきりしたやり慣れた演目を選びがちになるけど、今日は挑戦してみようと時間の不確かな大根屋騒動を。前座の笑んが上がっている間にさらってざっくり時間を計ったらネタが12分、必須のまくらの途中までで3分あったから、結果、別の補助線を引いてから必須まくらの一部をやってネタに入った。結果は21分と、1分こぼしてしまった。それでも思っていたよりもお客様と意思疎通できたようで、挑戦してよかったのだった。

 

 トリの左談次師匠の高座が圧巻だった。自分も普段から噺にきちんと向き合う意思を強く持たないとなぁと思ったけど、それはめちゃくちゃ難しいんだろうなぁ。いつも人生最後だと思って高座に上がれたら。。。いや、重たすぎるか。

 

 帰りの車中で、締め切り間近の企画の仮チェックが帰ってきた。例によってコンプライアンスチェックで完全に弾かれてしまった。とほほ。確かに言われていることの意味はわかるけど、面白いものを作る企画で面白さを度外視してしまったら、完全に本末転倒だよなぁと、立川吉笑側としてのコンプライアンスチェックがブーブー言い始めている。とは言え、お金を頂いている仕事だから、きちんと先方の意図を加味した上で自分のコンプラをクリアした作品を作るしかない。

 もう少し余裕ができたら、コンプライアンスチェックそのものを風刺したネタを作って、このモヤモヤを昇華させようと思う。これがOKで、これがなんでNGなの?とその線引きの曖昧さに戸惑っていたけど、線引きしている線が直線じゃなくて曲線なんだと思ったら合点がいった。

 さぁ、また考え直そう。締め切りは月曜。まだ余裕あり。