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噺家コソコソ、収録。

 昨日は『噺家が闇夜にコソコソ』の収録だった。前回から大喜利コーナーを先に収録するようになっていて、だからかどうかは分からないけど一問目の立ち上がりが全体的に遅い気がしていて、昨日も自分としては悪くない答えを出せているつもりだったけど、思っているよりしんどい感じなのだった。というか、お題を聞いて、自分の中で浮かんだ1つめの答えが、ちょっと角がある感じで、これはどうだろう?と悩んだのだけど、「えいやっ!」と手を挙げて言ってみたら、やっぱりその思っていた角が笑いを邪魔した形になってしまった。自分の感じる嫌な予感、をもっと信じようと思った。

 何がダメだったのかは絞れなくて、ご飯を食べてなかったからガス欠だったのか、単純に答えが面白くなかったのか、喉の具合がまだ悪くて、ある音域以上を出せなかったからか、そのすべてか、他の何か、か分からないけど、昨日は自分としてはきちんと仕事をできなくて悔しい収録となってしまった。
 とは言えもちろん、ちゃんと解答しているし、要所できっちり仕事をできている自覚はあるけど、それでも、自分にとっては課題が浮き彫りになった一日だった。というか、もしかしたら収録の回数を重ねて来て、これまでは見えてなかった改善点が見えるようになってきたのかも。

 自分は収録中からふがいなくて、くそーっと思っていて、でも、どうにも適応できなくて、焦っていたのだけど、それでも横の宮治兄さんはじめ、先輩方がいつも以上にスパークしてくださっていたからコーナーとしては面白くなっているはず。前回の収録では「宇宙の果てに何がある?」というお題でのたけ平兄さんの『北千住いきいき広場』が僕にとって一番面白かった瞬間だったのだけど、今回の収録では宮治兄さんのとある解答が最高だった。絶対自分では思いつかないし、言えと言われても言えない解答なのだけど、あの兄さんが言うとたまらなく面白かった。すげー。

 収録の後、YouTube用の映像収録があって、そちらの方は、本編ですでに心が乱れていたから、僕はどうにも立ち振る舞うことができなかった。一番最後、たぶんカットされてるだろうけど、先輩のフリを回収することなく飲み込んだ自分がいて、本当に嫌になった。師匠だったらありえないような立ち振る舞いをしてしまった。

 笑い吸いになってしまったらおしまいだ。意識改革して頑張らないと思った一夜だった。凹んだけど、そういうチャンスを得られるのも出演させて頂けているからこそだから、これを糧に自分も成長できればと思った。