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ウエストランドさん

 先日、ご一緒させて頂いたラリー遠田さんに呼んで頂いて、新宿で飲み会。ラリーさんと雑誌編集者のSさんとウエストランドの井口さんと。

 ウエストランドさんはもちろんこちらが一方的に名前を存じている存在なのですが、なぜか僕がよく目撃する漫才師ナンバーワンの方で、阿佐ヶ谷方面で作業しようと歩いている途中に3回くらい街で目撃したし、ミュージックテイトに落語のCDを買いに行ったときも前の路地で目撃した。それがしかも、いつも舞台衣装とおぼしき派手目なスーツを来ておられるから、めちゃくちゃ漫才をやられている印象を一方的に持っているのだった。

 お会いした井口さんは事前にラリーさんに言われていたとおり、独特の語り口というか、昨日一日で何回「糞みたいな」という表現を耳にしたかわからないくらい、色々なものをすごいテンポで糞みたいと評されていて、僕も普段は本音をびしびし言う方だけど、それにしてもちょっと言い過ぎじゃないですか?とたしなめたくなるくらい、それはそれは毒舌、というか、それ以上にそもそもから否定するような圧倒的な吐き捨て具合が面白すぎたのだった。

 皆さん、お笑い文脈の方で、僕が一番最前線の話に疎かったくらいなので色々と興味津々で聞かせて頂いた。お笑いの世界の話を聞くと、落語家はずいぶん恵まれてるなぁと思わされる。もちろん苦労の方向性が違うのだけど、それにしても、明らかに恵まれている。そのことに感謝しなくちゃな、と思ったり。