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『吉笑ゼミ。』でやりたいこと。

 明日から、京都は木屋町にある元立誠小学校で開催される、ヨーロッパ企画さん主催のイベント、ハイタウンに参加するため京都へ帰ってきた。出品する年鑑を納品しつつ、落語会の打ち合わせをしに早速現地へ行ってきたら、まさに追い込み作業の真っ最中で、文化祭前日みたいな雰囲気が漂っていてほくほくした。写真は僕が参加させて頂く日替わりルームの模様。とても良い雰囲気。

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 道中、僕をアテンドしてくれてる西村さんと、土佐さんにあった。土佐さん、久しぶりだったなぁ。そして黒木さんとも出くわし何故かハグして頂いた後、今日はすぐさまおいとますることに。

 帰り道、昨日の記事でも名前を出した僕の最終学歴である京都市立堀川高等学校の前を通って見たら、写真のようなことになっていた。

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 普通は、「祝!男子バレー部インターハイ出場」みたいな垂れ幕が飾られるはずなのに、文部科学省にスーパーサイエンスハイスクールなるものに認定されている自然探究科を擁する我が母校の垂れ幕は「泥団子が球形を維持できるのはなぜか」で朝日新聞社賞を受賞した三宅くんを誉め称えるものなのだった。
 変な高校。。。それにしても泥団子はどうして球形を維持できるのだろうか?

 というようなことを、お客さんの前で思う存分語って頂こうというのが、『吉笑ゼミ。』のコンセプトだ。
 僕が落語を1席やった後で、三宅くんに舞台に上がってもらい30分から40分くらい、言わば好きなだけ「泥団子が球形を維持できるのはどうしてか」を語ってもらうという。そのあと、休憩を挟んで、三宅くんの講義を受けて、僕がそれを落語に落とし込んだレポートを提出するという。そういうイベントをやりたい、と思ったのが「吉笑ゼミ。」の第一歩。ちゃんと熱量もって話してもらったら面白いはずなんだ、泥団子が球形を維持できる理由を聞かされるのって。

 1回目のゲスト講師は倉本美津留さんで、三宅くんとは少し、というか全然、立ち位置が違うのだけど、なぜ倉本さんにお願いしたかはまた後日書くとして(これは、僕にとっては必然の流れなのでした)、9月に予定している第2回目のゲストはまさに、僕より年下で、今は大学院の博士課程でまだ学生をやっている方に、ゴリゴリの講義をやってもらう予定でいたりする。それを落語にしなくちゃならない、という、そういうイベント。どんなことになるのか自分でも分からない。
 それこそゆくゆくはポスドクだったり院生の登竜門的なイベントにまでなったら面白そう。事前に研究内容などを送ってもらって、実際に面接して、通過した研究者・研究者志望の方だけが登壇できる、という。それを偉そうに僕が審査するみたいな。まぁそれは冗談としても、行ききった研究者の方々に好き勝手に話して頂くのは本当に魅力的だと思うのです。

 このブログでも何回も書いてるけど、独立研究者の森田真生さんの存在、その活動を知ったのが、この会を始めようと思った大きな要因で(もちろんゆくゆくは森田さんにも出演して頂けたらと思っています)、それこそ森田さんが開催されている『数学の演奏会』というイベントは、まるで音楽を演奏するように、数学について語る、というイベントで、僕も何度か遊びに行かせて頂きましたが、少し専門的な”数学!”みたいな要素が出てくると、途端に理解できなくなるのだけど、それでも、噛み砕いて話してくださるのはもちろんのこと、森田さんが楽しそうに、それこそ奏でるように語っておられる姿を見るだけで、とても楽しい気持ちになるのです。
 内容を理解できたら当然面白いだろうと思うけれど、一方で内容は分からなくても、そんな「自分が分からないこと」を活き活きと語る人間を見るだけでも十分楽しめると思うのです。
 『吉笑ゼミ。』はそんなイベントになる予定です。

 昨日の今日でたくさんのご予約を頂いており、一安心しております。僕に限らず落語がお好きな方はもちろんのこと、落語を知らない方でも楽しんで頂けるイベントだと思います。というか、そもそもは落語に興味が無いお客様をメインターゲットにしているところでもあります。ご来場お待ちしております!!