自分のペースで普通に過ごすとだいたい朝の５時くらいに作業を止めて布団に入る。布団に入りながら本を読むか、最近は落語を聞いたりしている。ちょっと前まで、家で落語を聴くことができずにいたのだけど、また、聴けるようになってきた。なんか周期があるのだろうなぁ。そうして、もう目がトロントロンになってきて限界だ、というくらいになったらバタっと眠るようにしていて、時間だと６時くらいか遅くとも８時くらいまでには眠る。最長でも６時間で自然に目が開くから大体１２時過ぎくらいに起きてモソモソと動き出す。
　大抵は夕方以降、稀に深夜の予定がほとんどだからこのサイクルは結構合理的なのだけど、たまに、や、そうたまにでもないか、ちょくちょく午前中からの予定が入るとそれはもう完全に睡眠がうまくいかないことになる。昨日は正午に近所で落語会に呼んで頂いたからまさにそういう日で、睡眠不足丸出しで現場にいったのだった。帰ってきて少し昼寝をしたから、結局夜はずっと起きてしまいまたいつものサイクルで寝ることになったのだけど、今日も正午から打ち合わせがあって、しかもそれが落語家では無いけれど自分にとっては師匠クラスの方だったから、布団に入りながらプレッシャーを感じていたのだけど、その緊張感が強すぎたのか、目覚ましをセットした１０時の１時間以上前に場バッと目が覚めて、ちょうど見ていた夢が普段の考え事に近い、いつも二度寝して寝てるのか起きてるのか分からないようなあの時間帯に見る感じのそれだったので、急に『あっ、寝すぎた！』と思い込み起き上がると同時に足側にあるクローゼットへ向かうべく、うつ伏せの体制から起き上がりつつ、反転しつつ、というビーチフラッグのスタートのような動きで一気に体制を入れ替えられた自分に自分が驚いてしまった。先祖にビーチフラッグ得意だった人がいるのかなぁ。
　で、下着類をとって、シャワー浴びるのは諦めて直行しようと思い着替えながら時計を見たらまだ全然大丈夫な時間だったので、なんだ、と一安心し、ツイッターを見たらゴールデンウィーク、京都に帰る際に少し会おうということになっている森田さんからほくほくするDMが入っていたから返信して、もう一眠りしようと布団に入った。そして次に目が覚めたのが１０時４０分で、今度はちょっと本当に時間がギリギリとなってしまったのだった。ただのアホだ。
　大急ぎでシャワーを浴びて準備をして電車に乗ったらひとまず５分前には待ち合わせ場所に到着できてよかった。打ち合わせの方も予定通りスムーズに進んで、それ以上にちょっと嬉しい提案をして頂いたりもして、今日２回目のほくほく気分で打ち合わせ場所を後にする。

　せっかく渋谷に来たし、夜まで予定ないし、ということで見た方が良いと方々から言われた『アクトオブキリング』を見にイメージフォーラムへ。昼間なのに満員で、カルチャー好きそうなお客さんで一杯だった。普段は自分もそういうカルチャー人間になりたいとか思っているけれど、本物を見たら自分はなんかいいやと思ってしまうなぁ。どうしても根っこが笑いの人間だからなぁ。隣の席が往年のオリーブ少女を具現化したかのようなカルチャーカルチャーした女性だったので、映画の途中もちょっと意識してしまった。
　映画の方はなるほど、凄いなぁ。笑いたいとこ色々あったけど我慢した。最後にメダルもらうのは予想だにしなかった。とは言え、ズシンと来る系だったから本当は喫茶店で作業をしようと思っていたけど、どうにもネタを考える心持ちじゃなかったのでしばらくグルリと表参道の並木道とかを歩いて気分転換して、よしちょっと作業するか、と思って入った喫茶店がフリーマンカフェという店なのだった。映画の主人公が「プレマン」呼ばれるまぁやくざみたいな人なのだけど、繰り返し「プレマン」の由来が「フリーマン」と劇中に出てきたので、こんなところでまた映画に引っ張られてしまったのだった。
　あとは大学の教科書としてセドリック・ヴィラーニさんという数学者の方が書かれた本を買ってきたりもした。先日の「野生の思考」４８００円に比べればマシだけどこの本も２８００円もした。お金が〜。