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楽屋ばなし#67コメンタリー

 毎月の勉強会『談笑の弟子!!』おわり、いつも通りの解放感を味わいつつ、、、とはいえ、今日はコメンタリー書いて、明日締切の宿題をやらなきゃだし、寝なきゃだし、14日の一門会に向けて第四者を再構築しないといけないし、他にもちょっとやるべき事が溜まり過ぎてるからてんてこ舞いなのだけど、ひとまず、コメンタリーを。ルーティンワークの訓練、訓練。勉強会については明日分に書く。
 ということで、例に漏れず、今から音源を聴きながら時系列に書きなぐっていくため、当然ネタバレだらけなので、音源を聴いてから読んで頂ければと思います。というか聴かずに読んでも楽しくないはずです。

春吾・吉笑の楽屋ばなし#67(恋愛相談)
http://gakuyabanashi.seesaa.net/

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<録音前>
今回は先月みたいに話したい時事関連のトピックが無かったため、春吾兄さんが先に話し出すということしか決めずに録音を開始したいつも以上にストイックな回。この日は天気が悪かったり、寝不足気味だったり、何が理由かははっきり分からないけど、僕のテンションが基本的に低い傾向にあったのと、あとは「兄さんの話をちょっとドッシリ聴いてみよう」という気持ちで構えていました。

<録音開始>
 いざ、兄さんに委ねて、いつもよりもリアクションも落としてどっしり聴いていると、思っていた以上に兄さんの話もネットリしていたから、途中から、この話を丸々繰り返す感じにしようかなぁ、と内心思いながら、じっくりと話を聴いている状態が序盤の部分。

 このシステムは兄さんの落語ネタにもあったけど、僕に相談をしたり、相談されたことについて僕に相談する、くらいの距離感がまだ普通なのだけど、この場合、相談されたことを相談されたことについて僕に相談する、という、距離感が一つ遠いから、そこの違和感を感じとりつつ、そっちのどんどんメタになったり入り子構造になっていくような展開も面白そうだなぁと魅力を感じつつ、とりあえず、第一印象通り、今のややこしい話を等倍でそのままややこしく話す、という流れをチョイスした。頭に『整理すると、』とフリを作ってるのは僕のやらしい部分が出てるなぁ。

 で、等倍と話そうとしたら兄さんが「Aさん」と記号化してきて、そうなるとまたそっちの記号化していく流れが俄然魅力的に感じたのだけど、ひとまずグッとこらえて、できるだけ「同じことを言う」ように頑張った感じ。
 僕が話し出してしばらくして、やりたいことが共有できたから、しばらくは楽しいだけというか、安定して、ややこしい話をそのままに、ともすればよりややこしく話す方向に進んだ。このAさんとかBさんとかの話をしている時に、結構前のドリームマッチで、確かココリコ田中さんがやられたネタに人を記号で表して色々遊ぶ、というものがあったなぁ~、と自分の脳内アーカイブが反応しだして、それは好きなタイプのネタだからともすればそっちの流れに持っていきたくなりがちなのだけど、それをしちゃうとダメだから何とか引っ張られずに別の方向へ持っていきたいなぁ、などと思いながらとりあえず話してる感じ。こういう風にリアルタイムで喋りながら、同時に色々なことを思い出したり考えたりしてるんだなぁと改めて思う。

 ひとまず整理し終えて、自分的にはまた同じように、ともすればもっとややこしく、話を整理していく流れにすぐ行こうと思っていたのだけど、兄さんが「Bさんは知らない」「Aさんはすごい友達」という流れを挿入されたので、このあたりは何も考えず反射的に、次の兄さんとAさんBさんの距離についての話をし始めた。で、ご存じのとおり僕は数学が好きだから、(楽屋ばなしの趣旨的に自分のフィールドで話してもしょうがないからこれまではほとんど出さずにいたけど、今回はなぜか出た)いつもネタを考えるときみたいにひとまず数学レイヤーを使って話し出してる。この時、目の前にあった手帳に図を書きながら話してるから、それで一気にそっちの流れに偏ったこともある。
 途中で空気が一気に緩くなってるのは図を書いて話していたからで、『AB春吾の二等辺三角形』というフレーズが出た瞬間に僕の頭の中では一気にそっちのイメージが膨らみだしてて、いまは「春吾」だけだからまだ手ぬるいけど、ここで一気に色々な人とかモノを数学の点代わりにしていったら、点「コンビニ」から線分「春吾店長」に垂線を下した交点をDとしたら、線分「Dゴミ箱」と線分「自転車段ボール」の長さが等しくなる、、みたいな遊び方ができて、これは僕が特別好きな流れなのだけど、それをやってもしょうがないな、という思惑と、何より音源の流れだと条件が足りずバシッとした解を導き出せないと気づいたので、結論をうやむやにしながらぬるっと話題を変えだした。
 
 さて、次、どうしようかなぁ、と思ってたら、何となく、今度は具体的な方向にズームしていったらいいかなぁと思って「記号とか嫌いなんで」みたいな今までの流れと真逆の言い分で展開点を作ってみた。Aを「斎藤」としたあとのBを「佐藤」にされたのがどこまで意図通りなのかは分からないけど、この置き方は秀逸で、言われるまでそんな展開は予想していなかったけど、すぐに「ややこしい」という流れでいくのだ、と同期できたから、また楽しいだけの時間がしばらく続いた。本当は何もくすくすせずに名前を決めていって、しばらくしっかり議論してから「ややこしい」という根本に気付いた方が面白いのだけど、これはアドリブでやってるからしょうがない。二人ともニヤニヤしすぎ。
 コンビニの名前を僕が聴いているのは、具体的にしていく要素を増やして、そのどれもが似ていてややこしい、という風にしたかったのだけど、コンビニでは縛りがきつすぎて無理だった。ファミレスで「和食さと」とかを使えたらもっと面白くなったし、まぁこのアイデアでネタを作るときはもちろんそういう所、きっちり考えて構成するのだけどなんせアドリブだからな。
 「ややこしい」ってつっこむのはもっと良い流れで言えるのだけど、いかんせん笑い過ぎてて、もうだめだった。『「さ」と「い」と「と」と「う」しかない』とリズミカルに言えたのは嬉しかった。「A斎藤」「B佐藤」が「P佐藤」みたいなとかのクダリのとこは兄さんが笑い過ぎ。このあたりで、ちょっと内輪感が強くなりすぎてきてるから、もう一回流れを仕切り直さなきゃな、とか思い出してたと思う。

<解決策を考えだす>
とにかく流れを変えようと適当に喋ってたのに、「同僚になる」みたいな方向へ進めたのは運が良かった。良くないときは行き止まりに行っちゃうのだけど、今回はわりと先が見渡せる感じの道に出られた。「ファンになる」とか、とにかく関係性を近づける方向へ進もうとしてるけど、このあたりはバシっとした流れに辿りつけてない。いま書きながらだと例えば「他人でなくなるために養子縁組とかで家族になる」みたいな方向。でも兄弟とかだったら結婚できないから、ちょっと遠目の親戚になって近づく、とか、「彼女の住んでるマンションを買収して大家さんになる」→「大家と言えば親も同然、店子言えば子も同様と言いますし、、」→「親子になったらダメ」、みたいな感じでむちゃな関係性の近づき方を羅列できたら良かったのだけど、リアルタイムじゃそれは運次第。
次の展開の「一杯買う」とかのところは、フレーズだったりのインパクトは弱いけど、そうじゃなくて楽屋ばなしの基本的な要素である「画を想像して楽しむ」領域に入っていった感じ。こうなってくると、切れ味あるワードを出さなくてもとにかく具体的に画を浮かばせられる言葉を紡いだ方が面白くなるから、そういうモードに二人とも切り替わった。
と思ってたら兄さんの「バーコードにいたずら」という切れ味鋭いワードがあった。僕はそれに次ぐ何かを流れで思いつけなかったから曖昧な相槌でやり過ごしてるけど、そっちの方向、「レジ作業を妨害する」流れで広げられたらもっと面白かったなぁ。
「つりばし効果」は僕が楽屋ばなしで良く使う手法、「急にまともな理屈を言いだして話に説得力を持たせる」を使ったパターン。それを受けて、レジとドリンク剤のところに吊り橋をつくる、とかは兄さんの流れ。どういう画が見えていたのだろう。
「強盗のドキドキ」と「恋愛のドキドキ」を混同する、というのはバカバカしくて面白い。でもこのあたり全体的に兄さんが思い描く流れに僕が全然乗れていない感じ。こういうとこの息を合わすことがまだできない。というか、兄さんの嗜好が分からない。兄さんが二人だったら、このあたりもっと力まずにポンポン具体的な描写を積み重ねていけるのだろうなぁ。
「バック」「ギアチェンジ」画を浮かべたら面白い。最後は時間も長くなってきたし、とくに山場を作れずにぬるっと終わっていったけど、まぁそこまでグダグダ、という感じもなかったのでいいか。

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 と言った、ところで、ひとまず終了。コメンタリーめちゃくちゃ長くなるなぁ。来週もよろしくお願いします。