2014.02.23 Sun
日常
CHOREOGRAPH LIFE
ついにキーボードが色々使えなくなったので、モバイル式のキーボードを買ってきたのだけど、慣れるまでこれはこれで大変そう。一番ネックなのはエンターキーが小さいこと。今までの感覚でエンターキーを押すとその上にある”」”キーを押してしまう。これまで書くのにもずいぶん括弧を閉じてしまった。
今日は東中野にある能楽堂へ森田真生さんのトークショーを観に行ってきた。ゲストはグラフィックデザイナーの原研哉さん。いま準備をしている「スクラップ企画」というのは森田さんから受けた影響がモロに表出している企画なので、準備の詰めへ向けて方向性をもう一度見直すためも兼ねて。前半は森田さん一人のトークで、相変わらず、エネルギーに満ち満ちた、楽しいパフォーマンスなのだった。いかに楽しそうに話すことができるか、というのは、この企画の根底なのかもしれない、などと。
ゲストの原さんがざっくりと紹介されたこれまでのプロジェクトは大喜利的でとても楽しかったとともに、自分ならどういうアイデアを持っているか、など、いつ指されても何かしら提案できるように脳みそフル回転で聴いていた。デザインって目線を変えることが多いからそのあたりの考え方はネタ作りと似ている。アウトプットの方法が違うだけで。
高校生の時に、自分の足のサイズを定規で測ったことがあって、結果は27.2cmだったのだけど、靴は27.0か27.5しか売ってなくて、これだけ技術が発達して、工場なんかでも0.01cmとかの精度で生産できるのだから、靴も27.234cmとかがあったらいいのに、と思う。
「これの27.3cmありますか?」
「申し訳ございません、ただいま在庫を切らしておりまして、27.4cmでしたらございます」
みたいなやりとりをしたりして。
それはそうと、やっぱりこのキーボードとても打ちにくい。やってるうちになれるのかなぁ。キーボードなんかは分かり易いけど、その他、入力に使うソフトであったり、そのフォントだったり、場所だったり聴いている音楽だったり時間だったりで、自然と打てる文章が変わってくるのは確かで、だからこそ、ネタを作る時間とか場所とか道具とかにも、もっともっとこだわっていった方が豊かだよなぁと思ったりしている。キーボードによって、妙に繊細な文章になったり、勢いのある文章になったりすることってあると思うし、現に、いつもならパチンと勢いよくエンターキーを押すことで自然とリズムが出ていたはずだけど、今日は確定するたびに恐る恐るエンターキーを押しているから、自然とそういう文体になったりしている。
ネタ作りもそうだし、座布団や、着物、肌襦袢、手拭い、出囃子、一つ一つが微妙に落語に影響しているのだろう。もっと言えば照明や音響、椅子の感じだとか会場の場所、雰囲気によっても人は左右されるだろうから、そのあたり、もっと自覚的に考えていかないとなぁなどと思ったり。