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「コンニチワ」「プレ」

師匠だけでなく、ぜん馬師匠や龍志師匠、そして談春師匠にまで「とにかくたくさんの落語を聴いた方が良い」とアドバイスして頂いたことがある。理由はそれぞれ違うと思われるけど、共通してたくさん聴いた方がいいと。
そこで思うのは、最近あまり落語を聴かなくなった。もちろん聴くには聴くが、それは自分が取り組んでいる噺であったり、自分が好きな方の噺であったり、作為的に選んで聴いていて、これではとにかくたくさんの落語を聴いたことにはならない気がする。弟子入り直前や、前座の時はそれこそ図書館やTSUTAYAで片っ端から落語を借りてきて、ひたすら聴いていたけど、最近はめっきり聴いていない。
少しは前みたいに落語を片っ端から聴いてみようかなぁと思いユーチューブをウロウロしていると、余計な楽しみを発見してしまった。今まで気が付かなかったのだけど、下の方に「文字起こし」なる機能がついていて、これがとても面白い。だから最近は落語の動画を見ずに、下の文字起こしばかりみてケラケラ笑っている。以下は、人間国宝だった先代小さん師匠の「一目上がり」の「文字起こし」された結果の一部だ。隠居さんの家に八五郎が「こんにちは」と訪ねる場面から始まる物語なのだけど、

4:16 コンニチハ
4:21 プレ

この時点で早速ヤバい。
まず八五郎が「コンニチハ」となぜか片言の日本語で隠居宅を訪れる。すると、それを受けた隠居さんが「プレ」と返す。そんな二人はそのあと、

4:22 なぜだ
4:23 音がまだ後同大
4:25 これからマウンド
4:27 麻生氏だ
4:28 景況感を一通りです
4:30 軍国主義の
4:32 海外の意識が不十分時だって いうのは
4:35 小山田の中国海軍の無能力化 および閲覧ですよ
4:40 サンタナ狙い
4:42 nec第一部はこちらでいただく ことに決めたという
4:47 日本の給油の16万9円に入って いない
4:50 兵士達嶺井真平
4:52 悪くないんだなぁ論なん ですね
4:54 シャンデリアや腹の虫は分 からなかったですね
4:58 やっぱりし頭皮をってない 中断
5:00 いいですね
5:01 恐喝なんですか

という会話をテンポよく繰り広げる。
果たしてこれで師匠方に言われた「とにかくたくさん落語を聴きな」というアドバイスをクリアできているのかは自信が無いけど、とりあえず「文字起こし」欄を中心に見つつではあるけど、色々な落語を聴いている。