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京都2

引き続き京都。アンデパンダンというキャッシュイン方式で、広々とした、とても好きなお店に来ている。18の時くらいからしょっちゅう通っているお店で、昔は数時間いたら必ず誰か知り合いに会えた、たまり場みたいな場所だったのだけど、近頃はここで誰かとバッタリすることは少なくなった。みんな働いたりしてるから当然か。

 

東京のお母さん的存在とその娘さん、そして最近よく遊んでくれる人に何かお土産を買おうと思って少し街を歩いた。手堅いのはちりめん山椒とかなのだけど、なんだかなぁと思って、別に京都っぽくはないけどcocon烏丸にあるshin-bi(今は名前変わってたっぽい)に行ってみた。京都の芸大の人の作品で何かいいのがあれば、と思ったけど、思ってたのとは違う商品が置いてあったし断念した。店も少し狭くなっていて驚いた。にしてもcocon烏丸は相変わらず清潔感があって好きだなぁ。

昨日ブラブラしている時に見つけた手拭い屋さんにも寄ってみた。観光客ターゲット丸出しっぽいけど、いくつか綺麗な柄のものもあったかた、手拭いにしようかなぁと思っているけど決め手に欠けたからとりあえず保留。で、アンデパンダンに来た。

これまでそんなことなどほとんどなかったのに、京都にいる間に11月に名古屋での落語会に開口一番で呼んで頂けることになった。ありがたい。その前後にこっちでも会をやれたらいいなぁ。そして、今日は急きょ大阪で落語会を主催されている方と打ち合わせをすることになった。以前、広小路亭での立川流一門会にいらした際にたまたま僕の高座(くじ悲喜)を聴いてくださって、熱量のこもったメールを頂いたのがきっかけ。こういうご縁は本当にありがたい。

平日の昼間とは言え、寺町界隈を歩いていると人が多い。東京に住んでから気づいたことだけど、京都はとても狭くて、僕の行動範囲(西は千本通り、東は川端通り。北は御池通り、南は四条通り。)は下手したら新宿くらいの大きさかもしれない。渋谷~原宿エリアよりは間違いなく狭い。

そのエリアに、外国人や学生やおじいちゃんおばあちゃんなど幅広い観光客、オフィス街でもあるから会社員、住宅街でもあるから地元の人、繁華街でもあるから今どきのちゃらい人から、もっさりした学生まで、色々な人が歩いている。巣鴨とか原宿とか池袋とか浅草とかがギュッと一つになった感じ。

色んな人が歩くところで客引きをして、例えば昼間に1時間くらいの小さい落語会をやったら20~30人は集めることができるんじゃないかと思った。観光客も地元の人もあわよくば学生だったりも興味本位で見てくれるかも。

一期一会に期待した1時間くらいのコンパクトな会を例えば昼間に2セットくらい回して、そっちは娯楽要素を強くして、一方で夜は東京でやってる会みたいに落語好きな方を想定して1時間半くらいのその時取り組んでいる自分の最先端の表現を見てもらう会をやれたりしたら素敵だなぁと妄想してみたりして。

その場合、特にコンパクトな会の方は出演者は一人じゃなく何人かいた方がいいし、できたら同世代の方が気持ちがいいだろうなぁと思うし、そのためにはこっちにも仲間を見つけなくちゃなぁと思ったり。

 

などなど、まだ妄想段階ではあるけれど、やっぱり京都でも会をやりたいなぁ。どう見積もっても立ち上げたり、それを動かし始める時はとても大変だし当然思い通りにはいかないだろうからしんどそうだけど、なんとかできれば。なんとか。

そういう会を軸に、何か田舎の公民館とかお寺さんとか、肩ひじ張らずに何か所か回らせてもらったりして、あわよくば大阪で少し肩ひじ張った会をやらせてもらって、後は京都をぶらぶらしながら作業したりして、というのを毎月繰り返す、みたいのができたら最高だなぁと。

 

今まではそんなこと無かったけど、今回、こっちに帰ってきて、ふと普段の動き方を振り返って、気が付かない間にとても狭いところで動いていたんだなぁとハッとした。狭い分、見事に突破できた暁にはとても高いところへ辿りつくことができるのだけど、もっと広く広く動いてみてもいいのかもなぁと今の自分は思ったり。具体的にどうこうじゃないけど、何か良いこと思いついたなとホクホクしている、そんな昼下がり。