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風邪のいきさつ

立川吉笑 落語会『3年目の吉笑』

6月21日(金)19時開演

予約1500円、当日1800円

ご予約は

info@tatekawakisshou.com

もしくは当ページの予約フォームより。

 

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勉強会の前日には談吉兄さんとの会が両国亭であった。4回目。落語家としても人間としても好きな兄さんとの会で、しかも僕が定期的に参加させて頂いている2人会は宮治兄さんとの会とこの会だけなのに、なぜかあまりこの会では出来がよくない部分があり歯がゆい思いをしている。とはいえ、もちろん出来不出来の打率の低さも含めて現状の自分ではあるので、いつも実力通りのパフォーマンスができているとも言えるのだけど。要は実力以上のパフォーマンスがこの会でできたことが無くて、じゃあ実力以上のパフォーマンスができたことってどれくらいあるのかと考えたら、草月ホールでの「狸の恩返しすぎ」、説明会での「説明」、道楽亭での「舌打たず」、ギャラリー工@こはる姉さんの会での「舌打たず」くらいと、あとは基本的にはネタ下ろし時、くらいのものかもしれないから、やっぱり実力以上のパフォーマンスができることは限りなくすくないのだけど、一度そのラッキーに出くわすと、いつも期待してしまし、できることなら地力がもっと欲しい。

たぶん、一番気心しれた先輩との会だから気づかない間に甘えている部分もあるのだろう、次回こそはと思いつつ、この日の談吉兄さんのパフォーマンスは凄かったなぁと。とくに2席目。

しっかり休まないと風邪をひきそうだぞ、というフラグがバッチリ立っていたのに、この会の打ち上げ終わりで、翌日の勉強会に向けての最後のあがきに入ったのであまり寝ることができず、昼開催だった勉強会おわりですぐ寝ようと思うも前投稿に書いたように鮮やかな偶然にテンションが上がってしまい寝そびれてようやく寝ようとした1時過ぎに、談吉兄さんから電話が入っていることに気づき折り返すと阿佐ヶ谷で幸之進兄さんと飲んでいる、との事。

単純に計算できる人だと今日はちょっと、と断ればいいだけだし、もう少しスマートに振る舞うなら「明日、朝から仕事がありまして」とか、念には念を入れるなら「師匠のお宅へ伺うことになってまして」などと言えば問題ないし、そういう選択肢も当然浮かぶし、そういう辺りしたたかに、もっと言えば狡猾にこなす吉笑、というイメージをまわりからもたれている自覚があってその部分が息苦しかったりするのだけど、たぶん僕はそのあたりのネジは外れている。や、意識的に無理して緩めていると言った方が確かか、かっこ悪いけど。

基本的に酒席に誘われたら断らない、というルールで動いているからこの日もノコノコと阿佐ヶ谷まで。そういや幸之進兄さんとお会いするのは久しぶりだったのだけど、気を使われまくる兄さんには「吉笑さん」と呼ばれた。

前座の時や、浅草文七で一緒に会をやらせて頂いた時も含めて常に「吉笑くん」と呼ばれており、「吉笑さん」とは呼ばれたことが無かったので「?」と思ったけど、久しぶり過ぎて、距離感が分からなくなられたのだろうと思い、その点を指摘するとそれ以降「吉笑さん」と「吉笑くん」が半々くらいになった。圧倒的先輩だから気を使う必要なんてないのだけど、そこが幸之進兄さんの特徴だったりもする。

「気をつかわなくていいからね」という兄さんの言葉を真に受け、談吉兄さんもパーパーいろいろなことを、僕は少しパーパー喋りすぎた。シリアス過ぎて陰気な飲み会と言えるかもしれないけど、たぶんみんなこの空気が嫌いじゃないはず。

朝になって、幸之進兄さんと帰路に。近いとは聞いていたけど、本当に近くて驚いた。ちょくちょく飲みに連れて行ってもらいたいなぁ。いよいよ寝たらいいのだけど、以前から女の子と散歩に出かける約束をしていたので、少しだけ寝て若葉台という新興住宅街へ。

この時点で喉が痛く、気分もすぐれず、集合時間少し前に薬を飲んだりするくらい、バッチリ風邪をひいてしまった。馬鹿だ。

若葉台は散歩仲間から事前にグーグルマップを使ってレコメンされていたので、適当とは言え理想的なコースをとぼとぼと。僕は散歩は基本無言でできることなら音楽を聴きながら楽しみたいのだけど、さすがに音楽は聞かなかった。(でも、基本無言で楽しんだ。)怖くて顔色を伺うことはできなかったけど、僕は楽しめた。段々畑風の住宅街、えげつないし、尾根部分からの景色もえげつなかった。

お腹が痛くなったので多摩大学のトイレを借りることになって、そこへ向かう道中は少し喋った。(喋らないと漏らしてしまいそうだったから。)あるはずの多摩大学がなかなかなく、寄せては返す腹痛の波と格闘しながら何とかたどり着き、用を足せた。よかった。

そこから桜ヶ丘公園という好きな公園に向かい、夕日の丘という夜景が綺麗なスポットに言ったのだけど、着いたのは午後4時。太陽の高いこと、高いこと。

夕焼けでも夜景でもなく、ただの町並みをしばらく眺めて、聖蹟桜ヶ丘まで歩いて帰った。気づけば3時間くらい歩きっぱなしで、その間に気の利いた会話もほぼなく、「なんだこいつ?」と思われたかもしれないけど、これが僕だ。怖くて顔色は伺えなかったけど、影の黒は心なしか濃かった。

寝て起きたら、いよいよ風邪をひいていて、これを書いてる今も風邪だ。なんか咳がいつも以上にきつくて、しかも歩いたら右胸が痛かったりするから、果たして風邪なのか不安ではあるけど、しばらく様子を見よう。

倉本さんからピクニックのお誘いを頂いた。風邪が治ったら行こう。というか、風邪を治して行こう。晴れたらいいなぁ。