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立川吉笑のラジオ・エピソード0

 昨日『立川吉笑のラジオ・エピソード0』の収録をしてきた。最後の条件である「22時までに試合終了」が本当にギリギリでどうなるかと思ったけど、阪神が4連勝というちょっと考えられないような結果で見事今晩放送されることになった。

 言ったり書いたりしているけれど、今、僕は流れがおかしい。以上に色々が流れている。「この後どうなるのか」を考えるとすぐに不安になるし、冷静な自分が冷静に分析するとまた不安になるし、それでもこの流れに乗ってどこまでも行けると思っている自分もいて、色々な自分に右往左往させられつつ、結局は感謝の気持ちと謙虚な気持ちを忘れずにとにかく踊ってみよう、というとても当たり前なことに落ち着いたりすることを繰り返している。

 センスが良いように思われたい自分がいたり、かっこつけたい自分がいたり、実際シャイなところが最後の最後で邪魔をしたり、無駄にプライドが高いところがネックになったり、あざとく振る舞ったり、自分にとっての短所に思えることが長所でもあったり、とにかく安定せずブレブレの自分だからどれが本当にとりたいスタンスなのか分からずにいるけど、最近は熱量をとにかく出していく方法で進もうと思っている。どうせ反動でまた全然違うことになったりするのだろうけど。後を押してくれたのは三文銭で、若いと青いとか散々言われたし思われているのも知ってるけどMOROHAさんの言葉を借りるなら『だから何だ、手前ぇさっさと構えろ!』という心持ちで今はいる。本当は誰かに対してじゃなくて、自分の中の別の自分にそういう心持ちでいるのだけど。

 ラジオの収録。録音で編集も可能だから長めにとって良いとこを使うとか、何回か同じエピソードを喋って、一番いいのを使うとか、綺麗に見せるやり方はいくらでもあったし、ましてやスタッフさんはプロだからゲタまで履かせてもらえたのだろうけど、結果的にはほぼ1時間ぴったりを1回喋っただけの放送になった。とにかく今の自分の衝動をそのまま詰め込んだ、バンドの1stアルバムみたいな1時間になった気がしている。やりながらCM待ちの間に思い出したのはマンガのBECKのこと。コユキに立って弾くように指示する竜介の場面が自然と思い浮かんで、だからとにかく立って弾く感じを意識して、思い浮かんだ言葉を吐き出す様に喋った。
 3ヶ所くらい、冷静に考えたらカットしてもらった方が無難な本当は言ったらダメっぽいことを言っちゃったり、途中で演った『何時材』は時間に追われてとんでもなく早いし噛み噛みだし、後半は明らかにガス欠でどう考えても前半より失速しているしラストのクダリは逆に話すことがなくなって停滞してるし、と書き出したら本当に改善したいポイントがたくさん思い浮かぶけど、、、それでも、このやり方だからこそ詰め込めた何かは間違いなくある気がしていて、だから、今はそれが皆さんにどう聴こえるかが楽しみでもある。

 しばらくはこのやり方で行こうと思いつつ、テンパったらバランス感覚を見失って思ってもいない方向へ踏み込んでしまう癖とか、見え見えの野心というか腹の中の黒い部分が無くなったらひとまずこの進み方のゴールかなぁと冷静に認識している自分もいる。そりゃ皆に好かれたいし誰からも嫌われたくないけど、嫌われることは気にせず好かれたことだけをカウントして進んでいきたいなぁと思う。なかなか実践できないのだけど。

 些細なことでしかないけど、明らかに僕にとっては周りからのサインが出ている気がしていて、だから本気で自分は、今、何かの岐路に立っているのだろなぁと思っている。色々な思いを詰め込んだ1時間です。今晩、是非、聴いてください!

『立川吉笑のラジオ・エピソード0』
TBSラジオ 10月19日19:00~19:59

メールを送ってくださった皆様、ありがとうございました。
少ししか紹介できませんでしたが、手元にあった数十枚のメールに本当に安心させてもらえました。

またやりたいなぁ、ラジオ。