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2015年12月31日。

2015年12月31日。
今年も終わるし、すぐに来年が始まる。

今年も1年間ありがとうございました。
4月から「デザインあ」が始まって、たくさん学ぶことがありました。
テレビのレギュラー仕事があると一気に収入が安定するから、
おかげさまで今年の大半は生活費の心配をすることなく過ごすことができました。

「WOWOWぷらすと」の水曜レギュラーMCに選んで頂いたのも
のちのち、自分を助けてくれるとても大きな力に繋がると思います。
少しずつ慣れてきて、できることを一生懸命やっていますが、
ここに関してはまだまだ自分の力不足を毎回痛感させられる修行の場です。
色々なことに興味を持って、好きになって、
熱量を持って話せるようになりたい。
自分の言葉を手に入れたい。

広小路亭での「5年目の吉笑」は6月と12月。
ともに完売御礼。来年は日本橋亭に場所を移します。
動員数が重要じゃないのは分かるし、
もちろん落語の中味を磨いていくしかないのだけど、
とにかく現時点で広小路亭を満席にできるだけの、
そしてそれ以上のお客様に、
興味を持って頂いている、応援して頂いているという事実は、
胸を張っていいことなんだと思っています。

「吉笑ゼミ。」
今年は4月と12月の2回だけでした。
このイベントに関しては、すでに自分の手の内を放れそうなくらい
今にも爆発しそうなくらい、
会自体のポテンシャルの高さを感じています。
最初の企画会議でゲスト講師に挙げていたAR三兄弟の川田十夢さんをお招きできたことも
節目の一つです。
来年はたぶんゼミに引っ張ってもらう1年になると思います。

「ゼンコクツアー」
ひたすら「やって良かった!!」と思える企画でした。
もちろん来年も、そして再来年も、これからずっと続けていくのだと思います。
好きな街がたくさん増えていくことが、
こんなに気持ちよいとは知りませんでした。
また来年もお会いしましょう!

そして「現在落語論」。
当初の締切から遅れに遅れ、
最後の方は本当に泣きながらの執筆作業が続きました。
ほんとにしんどかったし、
これまで以上に全ての作家さんを尊敬できるようになりました。
本を書くって、こんなにしんどいんだ、と。
当初は全く想定すらしていなかったけど、
どんどん書いて、直して、あらたに原稿を求められて、を繰り返していくうちに、
自然と現代落語論と繋がり絡まっていく内容に、
自分自身が書きながら驚いていました。
締めの一文が、現代落語論のそれと対になった瞬間は震えました。
結果的にはキザ過ぎるから直しちゃったけど。

コソコソが終わって、
「来年どうなるんだろう?」と思っていた、その今年は、
思っていたよりも充実したモノになりました。
とにかく良かった!

とは言え、常々そう思っているように、
良いことと悪いことはいつも一緒にやってくるから、
また近頃は色々な悩みが出てきました。
すべて自分の責任なのですが
ずっと気持ち良くいられることなんか無いのだと思います。

それでも5年前、入門した頃と比べると、
いまは、とても良い状況にいられているのだと思います。
すぐに初心を忘れてしまうし、
色々なことに慣れてしまうし、感謝しなくなるし、
これからもずっとそんな繰り返しなのでしょうけど、
それでもこうして大晦日のような、
大きな作業が一段落したときのような、
そんな時に、こうして
ちょっと気持ち悪いブログを書いていくくらいで
ちょうど良いのだと思います。

こうしてやりたいことをやれていることが
どれだけありがたいことなのか、
それを誰かが失った瞬間に痛感させられる。
もう少し早く察知できるようになったら、
色々なことがまた違って見えるのだろうと思います。

よいお年をお迎えください。
来年もよろしくお願い致します。

立川吉笑