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談笑一門会

 今日は毎月やっている『立川談笑一門会』で『手動販売機』を勉強させて頂きました。
 普段は擬古典と呼んでいる「古典落語の世界観を使って自分らしいギミックを形にする」という手法で拵えたネタを好んで演っているのですが、なかにはいくつか例外があって、カレンダーの誤植がネタの設定になっている『カレンダー』と、偽札がネタのモチーフになっている『似せ札』と、くじびきがネタの設定になっている『くじ悲喜』と、この自動販売機がネタのモチーフになっている『手動販売機』だけは、ネタの根幹が現代のものなので、現代が舞台のいわゆる新作落語と呼ばれる種類のネタになっています。
 口調とか、そもそも格好が着物だったりするから現代が舞台のネタをやるのはとても難しいと思っていて、それでもせっかく思いついたネタだから今のところこの4席だけは演っているのですが、どうしてもコントみたいになってしまってやっぱり中々自分にとってしっくりくる形にならないのでした。

 それにしても毎月のこの会は毎回来てくださるお客様も増えてきて、考えられないくらい温かい雰囲気で場内が満たされているので本当にありがたい限りです。月に1回のこの会が落語家として自分の軸の1つになっています。今後ともよろしくお願いします!

 次回は『似せもの』というネタを勉強させて頂きます。これは『似せ札』を古典落語の世界観に落とし込んだネタです、まだ完成してないけど。これから作ります。。。