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イケイケの女性

 最近飲み友達になったTBSの町田さんに声をかけて頂いて新宿で飲んで来た。九龍さんと、町田さんのご友人お二人の計5人で。初めて合う町田さんのご友人は見た感じとても普通の方っぽかったから、そこで僕とか九龍さんの文脈の話をしても通じないだろうなぁとか心配したのだけど、蓋を開けてみたら、そりゃ町田さんが呼ばれたくらいなので、お二人ともちゃんと”へんな”人たちだったのでとても楽しい時間を過ごさせて頂いた。
 特に嬉しかったのは1つ年上で、僕も知ってるような某有名ブランドで働いてらっしゃる女性の方に、僕のネタの感じを説明したらめちゃくちゃ面白がってくださったことで、お笑い文脈じゃない、しかもイケイケの異性の方に伝わったことにとても驚いてしまった。最近はありがたいことに?、というか、活動エリアが狭いからかもしれないけれど、僕が変わったネタを作っていることは大抵初めてお会いする方にもバレているのでそういう驚かれ方をすることはほとんど無くなっていたのだけど、この方は落語を聴いたことがまぁまぁあるというベースの上に、友達の呼ばれて飲み会に来たら名前の聞いたことの無いもっさい落語家が目の前にいて、売れてない落語家さんがいるなぁ、くらいに思われていたようで、間を埋める感じで『どういう落語をやられているのですか?』と質問してくださったので一番最近作った『ぞおん』の話をしたらみるみる目の色が変わって、『面白いっ!感動しました!』みたいな凄いリアクションをしてくださったので、こっちもそれから『何時材』『粗粗茶』と立て続けに話し最後は『舌打たず』をわりと上下振りながらきっちりやってしまった。それにしても、ありえないくらいに反応が良かったのでおかしいな、と思い聴いてみたら、どうやらその方は榎本俊二さんの『ムーたち』をご存知のようで、要は僕と好きな笑いの感覚がとても近いのだった。
 資本主義ど真ん中を歩かれている、イケイケの女性にまさかここまで伝わるとは思っていなかったので、自分にもまだまだ希望はあるのだと勇気をもらった。こういうネタを作れる自分の脳みそに感謝しながら、こんなチャンスを逃してなるものかと、いつになく一気に勝負をしかけたのだけど、結果はなんと先日結婚されたばっかりとのことで、見事に失恋してしまったのだった。とほほ。

 そういやそのお店は余興として阿波踊りタイムみたいなのがあって、15分くらいという結構しっかりした時間、本場の連?の方々がお店に来てくれて、しかも客も一緒に踊るみたいな出し物があったのだけど、初めて踊った阿波踊りが下手すぎて、自分で自分にがっかりしたのだった。運動神経、まるでない。阿波踊り、ちょっと練習しようかなぁ。