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風邪と吉報

 3日間連続で更新をサボっている。今年1年間毎日更新すると息巻いてすでにこの体たらくだ。それにしても僕にとって継続は本当に難しい。
 京都から帰ってきた途端に風邪をひいてしまった。久しぶりの風邪で、いつもは鼻水から始まる僕の症状が今回は喉と熱からやってきて新鮮だった。京都から東京に着いて、その足で知り合いとご飯を食べに行ったのだけど、その途中から少し喉が痛いなぁと思っていたのだけど、その数時間後には見事に風邪の症状となっていたのだった。運悪く?というか、その日は昼から楽屋ばなしの収録があって、夜は日暮里寄席だったからちゃんと声が出るか心配していたのだけど、何とか持ってくれた。特に高座ではちょっと時間がまいていたから時間調整のため想定よりも長くやる必要があったり、またネタのチョイス的に僕の武器の中でも特にお客さんを巻き込む形の高座になったから汗もたくさんかいたり、アドレナリンが出たおかげか、高座から降りて来たらひとまず頭が重い感じは無くなってたから一安心。帰ってとりあえず寝たおして、熱は無くなって、風邪のすべての症状が喉にきている感じ。よりによって喉か、とも思うけど、何もやる気が無くなる熱よりはマシだろうと思うことにしている。

 ただでさえ体調が大事になってくる楽屋ばなしでは、これ幸いにと風邪の話をした。これはまずまず楽しい感じになったのだけど、他の色々はたまにいい感じのが混ざりつつ、総じてあまり良くない感じがした。(とは言え、聞いてみたら思いのほか面白かったりすることもあるのだけど)
 回数を重ねるに連れて新鮮味が薄くなってきたのか、それにともなって緊張感が無くなったのか、だいたいこんな感じとラインが決まったからか、足切りのボーダーが緩くなったからか、何が原因かは分からないけど、ちょっとどう喋ったら楽屋ばなしの感じにできるのか分からなくなってきていて、何回かに1回はこれぞ楽屋ばなし、みたいな話を繰り広げることができるのだけど、打率は下がってきている気がする。まぁあくまでも僕が描く楽屋ばなし像についてのことだけど。
 最近は月1回の収録だから、コメンタリーとか書いてる時は、今度はこうしよう、とか、こうしたらもっと良くなる、とか、色々と思うことあるけど、いざ収録日になったら全然思い出せなくて、それも勿体ない。とりあえず次回収録はちょっと自分なりにテコ入れできたらなと思う。

 ちょっと前の部分に戻る。日暮里寄席が終わって、打ち上げも参加せずまっすぐ帰宅して、とにかく熱を下げようと水を飲んで寝てトイレ行って水飲んで寝てをひたすら繰り返していたら、熱の影響なのか、ちゃんと寝ていてこれは夢を見ているのか、それともただ延々と考え事をしているのか分からないくらい曖昧な領域で何か地続きの夢みたいな考え事みたいなそういう中途半端な脳内映像を観て、トイレに行きたくなってパッと目を開けたら結構横になったつもりなのに15分くらいしか経っていないみたいな、時間感覚がズレズレの状態になってしまって、しかもそのときの脳内映像が決して楽しいようなものじゃなくて、かと言って悪夢みたいな類いのものでもなくて、いま覚えている範囲だと、実家の庭に物置を増築するにあたって、部品がちゃんと玄関から入るか採寸する、みたいな頭の中で無意味な作業をきちんとやるみたいなもので、これは劇的な悪夢の方がまだマシだと思えるくらい楽しくないものだから、そういうことも合わせてどれが夢でどれが現実で何が何だか良くわからない心持ちになっていた時に、携帯を観たらDMがきていて、それがまた、嘘みたいな内容だったからありゃと思ったけど、どうやらDMの方は本当だったみたいで、気がつけばとても楽しみな案件が1つ増えたから、今は風邪ひいてしんどいというネガティブな感情より楽しみな案件が増えたというポジティブな感情が勝っているため、ほくほくしていたりする。

 予定どおり進めることができればこの新しい案件は今月中にアウトプットできるはずで、早速どんな内容にするかゴホンゴホン咳をしながら考えてみたら、ちょうどこのブログ用のコンテンツに夏くらいから始めようと思っていたパッケージがピタっと収まりそうな感じがしたから、たぶんそれでいくことになると思う。手持ちの素材でやりくりしていくのはまるでブリコラージュみたいだなと思ったけど、というよりはむしろこっちの持ってる素材に合わせて世界が変容していってるような気すらしている。まだ熱の残骸で頭がぽわわんとしている影響か、そんな自分勝手なことを満更でもない感じで思えていたりする。