2014.05.04 Sun
日常
ミシマ社
京都に帰ってきている。去年京都に帰ってきた時に、いつもよる烏丸三条の大垣書店で「ミシマ社」という出版社のフェアをやっていて、何となく買ったのが『謎の会社、世界を変える。』という本。本が面白かったのもあるし、本社が自由が丘にあるというのも知って、自分の行動範囲だったりするから偶然だなぁなどと思っていたら、今年の1月1日、森田真生さんがtwitterで『数学の贈り物』という文章を書きました〜、というような事を呟かれていて、早速リンク先に飛んでみたらその掲載されているサイトがミシマガジンというミシマ社さんのWEBコンテンツなのだった。
京都に帰ることを伝えると森田さんから「ご飯でも一緒に食べましょう」と誘って頂いて、やったー、と思っていたら「そうだ、三島さんを紹介します」と言って頂いて、結果、森田さんと二人で三島さんのお宅へランチをよばれに行くことになったのだった。そんなこともあって、京都に帰ってきて、いつもよる烏丸三条の大垣書店に入ると、何やら女性が段ボールからTシャツを出したりして陳列されている真っ最中で、何だろう?と思って、見てみたら、それはまたしてもミシマ社さんのフェアなのだった。その日からフェアが始まるとのことだったから、またしても偶然だなぁと思いつつ、せっかくだし何か1冊買って行こうと思いズラッと並んだ中から選んだのが『計画と無計画のあいだ』という、三島さんがミシマ社を立ち上げられた頃について書かれた本。明日お会いするからタイミングもちょうど良いなぁと思いつつ、読み始めたらとても面白い本で、というか三島さんやミシマ社自体がとても面白いから、読み終える頃には三島さんのファンになってしまっていたのだった。
かくして、ランチをごちそうになる当日。指定された時間に待ち合わせ場所の北大路駅に行くと、しばらくして森田さんもいらした。二人とも自転車。京都だなぁ、とほくほくしつつ、三島さんのお宅へ。昨日の今日なので何というかこっちは一方的に初めて会った気がしなくて、とても心地よい時間を過ごさせて頂いたのだった。熊本で買ってきたミカンジュースをお土産に持っていったのだけど、その袋のパッケージが「ミシマ社」のロゴに似ていたのは言われて初めて気がついた。
途中、森田さんが岡潔さんになりきって講義をやるという高度な憑依芸をやってくださった、それもたっぷり。特に印象的だったのは「右の内耳で聞きなさい」という話。外耳でなく内耳で、とにかく聞くところから初めなさいというお言葉を頂いて、実感は無いけれど、ちょっと意識してみようと思った。それにしても本当に岡潔さんの話を聞いているような感じがした。
三島さんのお宅での贅沢な時間を過ごしたあと、少しだけ森田さんの家にもお邪魔させて頂いた。素敵すぎる場所だったのはいいけど、ホワイトボードに色々な数式に混じって、今日、僕との待ち合わせ場所へ向かうことについて走り書きがされていて、到着予定時間が12:50、三島さんのお宅へ着くのが13:07と書いてあった。それは良いのだけど、12:37に『「遅れる」とDM』と書かれていて、確かにそれくらいの時間に森田さんから「12:45集合の予定でしたが、すみません、5分ほど遅れます」というDMを受け取っていた。聞けば、遅れてしまう段取りを家を出る2時間前から組んでいたのだそう。いや、その段取る時間分だけ早く家を出れば遅れないはずなのに、という至極真っ当なツッコミが頭に浮かんだけど、言わないでおいた。数学者、やっぱヘンだ。
森田さん家からの帰り道、せっかくだからと高校の友達が働いているナチュラルサイクルという素敵な自転車屋さんに寄ってみたら運良くそいつが働いていて、仕事ももう終わりとのことなので向かいのスーパーでビールを買ってきて、飲んだ。自転車屋の上のロフト?みたいなスペースにあがると音楽の機材がたくさん置かれていて、熊本で見せて頂いた早川倉庫の2階みたいな感じがした。そいつと昔バンドをしていた人が近くにバーを出されたとのことで、聞けば僕の兄貴と同じ中学の2年先輩らしかった。店の名前を聞くと『サマータイヨウ』と言われて、どこかで聞いたことがある名前だなぁと思ったらヨーロッパ企画の上田さんの同級生がやられているお店なのだった。せっかくだからと二人で行ってみる。5歳上だから直接の面識は無いけど我々兄弟が『人羅』という珍しい名字だったこともあって、色々と共通点があったのだった。店も混んできたからとりあえず出ようか、ということになって「どこか行きたい店ある?」と言われたから、そういえば今回京都に帰るにあたって、どこかで落語会をやれたらなぁと思っていて、地元の友達に勧められたのが『公○食堂』という実家の近くに新しくできたお店だったから、そこに行きたいと伝えると、それを聞いていたサマータイヨウのマスターが知り合いの店だということになって、一本連絡を入れてくださったのだった。公○食堂はビールが380円とめちゃくちゃ安くて、ご飯もおいしいお店だったのだけど、それ以上に店長さんがレイニージェイグルーブというバンドをやられていて、レイニーはこのブログでも何度か書いたと思うけど今、スペシャでプロデューサーをやっている高校の友達と仲の良いバンドだったので、そいつの話をして「あー!」ということになったのだった。偶然〜!
そんなこともあって楽しすぎたから、結果、飲み過ぎてしまい、頂いた公○食堂の店長さんの名刺やそこで展示をされていたアーティストさんのフライヤーなどを忘れて帰ってきてしまったと気づいて猛省しているところだ。失礼な事をしてしまった。明日落語会をやらせて頂く元・立誠小学校もそうだし、昼間、森田さんと寄った恵文社もそうだし、そして公○食堂もだし、持っと言えばナチュラルサイクルも出し、落語会をやりたい場所が増えてきた。京都でも定期的に会をやろう。そのためにまずは明日、楽しい高座を勤めよう。