2014.02.27 Thu
日常
NEXT!!立川流
今日は『NEXT!!立川流』という、志の春兄さん・春吾兄さん・談吉兄さんという超強力な先輩方との会で柏へやってきた。いまは出番が終わっての楽屋、相変わらず楽屋でブログをパチパチ書くのは様子がよくないけれど、この後、打ち上げがあった場合、更新できない可能性が高くなるので早めにやっておこうと。
この会はこれまで2回、成城ホールでやっていて、3回目の今回は志の春兄さんの出身地である柏でということになったのだった。これまでは立川流のお客様だったり、特に若手を応援してくださっているお客様だったりが集ってくださる、とても前のめりな、というか前のめり過ぎる(笑)お客様方が中心だったので、そういう状態が得意な自分は場の調和を先輩方に任せて、自分はただただ楽しんで高座を勤めれば良かったのだけど、今日は会場の方が地元のお客様をたくさん集めてくださった事もあって、いつものお客様に加えて、立川流を初めて聴くというようなお客様も多かったようで、トップバッターとして会の調整をしようと思って高座に上がったのだった。
やれることはやったのだけど、その結果はあまりよくなくて、やっぱり力不足を痛感させられてしまったのだった。基本的に自分は、自分を一番の客と思ってネタ作りをしているので、自分が面白いと思えないことは絶対にやれないのだけど、というか、それは全ての落語家共通なのかもしれないけれど、一つ厄介なのは自分がどうやら客としては平均的な性質じゃないらしいということで、だからこそ、こういう風に場の調和をしようとしてもうまくいかないことがたくさんある。
自分が面白いと思えることをもっともっと突き詰めていきたいと思うのは当然なのだけど、一方で落語家のプロであるならば、どんなお客様にも対応できるようにならなければいけないのだけど、そういう目線で考えたらどうやら僕はまだアマチュアなのかもしれない。
そう考えるとそれもそのはずで、もう30になるとはいえ、独り身だし養うべきものなどなく、もっと言えば恥ずかしながら、まだ親のすねをかじったりもしているので、どことなく学生時代のようなつもりで毎日を過ごしている。まわりの”プロ”の先輩方と接していると自分も早くプロにならなきゃなぁ、と思うのだけど、一方でいつまでも無責任にただ自分が面白いと思うことだけををひたすらやりたいとも思う。その2つが重なったら一番良いのだけど、そうそう簡単じゃあ無さそうだ。