2013.07.10 Wed
日常
初めての立川談笑一門会
吉祥寺・武蔵野公会堂で初めての立川談笑一門会でした。
今は、下北沢での会などをはじめ、師匠の会で前座が上がることが少しは増えてきましたが、僕が前座の頃はほとんど師匠の会で開口一番に上がる機会がなく、昇進してからもほぼ皆無だったので久しぶりに師匠の前で落語をやれたのでとにかく嬉しかったです。
会の趣旨として、各々の独演会・勉強会のヒリヒリした空気感でなく演者もお客様も気軽に?というか気負わずに楽しめるような会にしよう、ということがあったので、ネタも演りなれている現時点での得意ネタで、という師匠からの指示がありました。そうなると、僕の中では狸の恩返しすぎと舌打たず、ということになるのですが、せっかく久しぶりに師匠や、師匠のお客様の前で落語を演れるのだから、ということで、演りなれている得意ネタ、というほどでは無かったのですが粗粗茶を選択させて頂きました。
粗粗茶は近頃意識的に高座にかけてトライアンドエラーをしているので少しずつ輪郭がはっきりしてきました。どんな状況でも比較的笑って頂きやすい部分や、かなりの確率で笑って頂けない部分など、とにかく実際に演ってみないとフラットな目線で客観視できない自分は、どういう具合になるか分かりません。
このネタをやってて嬉しいのは、たぶん自分に近い価値観のお客様、言ってしまえばちょっとヘンテコなモノが好きなお客様だけが異様に笑う瞬間がほぼ毎高座あることで、そういう時は演りながら「同志がいた!」と妙に親近感を覚えてしまうものです。とはいえ、目標は自分好みの奇天烈なネタで全員に楽しんで頂くことなので、トライアンドエラーを繰り返す中で伝わりにくい部分は削るか形を工夫する、ようなことを続けて、今日の形の粗粗茶になりました。
とにかく最後のクダリを何とか工夫しないと、というのはずっと思い続けている課題なのですが、今のところクリアできていません。オウム返しに持っていって、絶対にグッとくる流れを作りこむことができると思うのですが、現時点では隠居さんのところが噺のピークになっているのでどう考えてもおかしいと、自分でも思えています。いっそオウム返さずに隠居宅のスケッチで強制終了してもいいのですが、サゲの「無茶」というのが凄く気に入っているので消せずにいます。
などなどたまにはネタの事なんかも書いたりしつつ、とにかくご来場頂いた皆様、ありがとうございました!
とても楽しみな会が1つ増えたなぁと思っています。
次回は8月24日(土)17時~。僕のネタは『舌打たず』です。
お時間ございましたら、よろしくお願い致します。
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そんな中、昨日は久しぶりに酒を飲んで大失敗をしてしまいました。反省。