News

久しぶりの仕事@弟子勉強会

立川談笑一門弟子勉強会、ご来場頂きありがとうございます。

僕は「粗粗茶」と「もう1席」を勉強させて頂きました。

 

話すつもりだった内緒の話や、話すつもりでなかった内緒の話や、内緒の噺で、内緒だらけの会になりました。

話すつもりだった内緒の話はもう二度と話さないと思います。(や、6月の独演会でもう一度だけ話すかな。)

話すつもりだった内緒の話は、ずっと話したかったけど実際問題どのように伝わるのか分からなかったのでやっぱり話さないでおこうと思っていましたし、まわりから「話さない方がいい」という助言も少なからず頂いていたのだけど、やっぱり話さないのは不自然だし、嘘を付くのは嫌だし、自分としては笑い話ぐらいにもう捉えられているから、「軽く軽く」と意識しながら話すことにしました。で、やっぱり話してよかった。

「それはどうなんだ?」と思いつつも、昨日はその話をすることが自分にとって一番の勝負だった気がします。無事に終わって良かった。

 

終演後は6月に池袋でやらせて頂く予定の出張勉強会?の打ち合わせを。コミュニティーカレッジという西武のカルチャーセンターみたいな枠の一環ということもあってか、西武の担当者の方も、手伝ってくださっている方々もみんなカルチャー好きで話していてとても楽しいのだった。僕は浅くていいならわりと色々な情報を知っている自信はあるけど、「観ました?」とか「読みました?」とか言われるとほとんどできていないことに気づいた。もうちょっと色々なものに触れないと勿体ないな。

終電前にお別れして、その後はわざわざ様子を見に来てくださった談吉兄さんに笑二ともどもカラオケに連れて言って頂いた。朝まで5時間みっちり歌った。気持ちよかったなぁ。

 

談吉兄さんは優しいのでとても僕のことを心配してくださっているようで部屋に入るなり

「思いっきり叫んだらいいんだ!」「何もかも吐き出せ!」

と励ましてくださったけど、今しがた高座で思いっきり吐き出したとこだったので吐き出すものなど無かったのだった。

「あきらめるな」「明日はまたくる」「一歩一歩」

みたいなことが比喩的にでなくそのまま歌詞になっているようなド直球メッセージソング群に加え、曲間に「辞めるなよ」とか「新作は任せたぞ」とかド直球メッセージを送ってくださる談吉兄さんの横で僕は、

「縄文土器、弥生土器、ドッチが好き」とひたすら聞く曲とか、「朝、夜、朝、夜、の繰り返し」とひたすら当たり前のことを述べる曲とかを歌っているのだった。笑二はトーストにアイスをのせた定番パーティーメニューのデザートを一人で食べながら女性の曲を色々歌っていた。

 

朝早くから稽古していた笑二による目のシパシパがピークを迎えた朝5時前に僕が最後に歌ったのは「どんなときも」で、サビを歌いながら不覚にも泣きそうになってしまったり、その後に談吉兄さんが歌われた僕たちのカラオケではたいてい最後に歌うことに決まっている「WOW WAR TONIGHT」でいつもの如く「よし頑張ろう」と思わされたりして、

霧雨ぱらつく中、高円寺から練馬まで自転車で帰られる兄さんを見送って、笑二と帰った。

 

自分ですら自分の状況がよく分からずにあたふたしがちだったので、まわりの方はもっと状況が分からないから僕が思っているよりもずっと心配をかけてしまっているのかもしれない。僕が思っているくらい、どうにも思われていなかったりもするのだろうけど。

談吉兄さん初め、気にかけてくださる先輩や仲間がいることはとてもありがたいなぁと改めて思ったりしつつ、僕が僕らしくあるためにこれからも好きなモノは好きと言っていこうと、そして迷い探し続ける日々が答えになることも知っているんだ、と初めて強く思った。

そしてそれが「どんなときも」に引っ張られた結果だけだと言うことも僕は知っていた。