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ボーダーライン

立川吉笑勉強会(古典編)、終わりました。
ご来場頂いた皆様ありがとうございます。
楽しく高座を勤めることができて、ほくほくしました。

「早く二ツ目になって、やりたい落語を存分にやりな。」

 入門当初から常々言われ続けていた、師匠からの言葉です。
 そして、その後にはいつも

「やりたい事を精一杯試して、ぶつけて、それでもお客様から支持されなかったり、自分で無理だと思った時にはすぐに辞めるべきだ」

 とも言われ続けてきました。

「ズルズル続けるのは落語にも、落語界にも、そしてお客様にも失礼だし、何よりキミ自身にとって一番不幸せなことだから」

「自分の才能を活かせる仕事はどこかに必ずあるし、そこで働くのがキミにとって一番良いことだ」

「だけど、とにかくやりたい落語を存分にやりな!良い落語をバチッとやれたら、楽しいぜ!」

 師匠と夕食をご一緒させて頂くとき、必ずと言っていいほどこのようなお話をしてくださる。

 今までもこのブログでたまに書いてきたように、この「やりたい事を試して、ダメだと思ったら潔く辞める」というルールは自分の中で生き続けている。もちろん辞めたいわけなんかないし、だから辞めなくてもいい様になるべく精一杯頑張るつもりだし、いざそのような状況になったとしてきっぱり辞めるというのはとても難しいことだと容易に想像つくけど、それでもそのような気持ちでいることは確かだし、師匠の弟子である以上そうでないとダメだとも思っている。

 
 昨日ツイッターにも書いたけど、初めてボーダーラインというか、「もしこれをクリアできなければ辞めなければいけない」という境目が見えてしまって「うわっ」と思った。それについてここで具体的に書くことはできないけれど、自分で見つけてしまったボーダーラインを突破するための向こう1年になりそうだ。
 こういう書き方をするとシリアスな感じがしてしまうけど、そのボーダーラインは極めて低レベルなものだからたぶんクリアできると思うし、まわりの皆さんは普通そこからスタートしていたりするくらいのものなのでクリアできないようじゃそれこそ先は無いなと思えてしまうくらいのことだ。来年の年鑑でボーダーラインがどういうモノだったのかと、それをクリアできたかどうかの結果発表をしようと思っています。

 新宿で会があった談吉兄さんと終演後合流しいつものように朝まで飲んだ酒が微妙に残っているのか、何か頭がボーっとして今日は変だ。この程度の文章を書くのにも随分時間がかかってしまった。なぜか筋肉痛だし。なんだこれ。

 そうそう、『吉笑年鑑2012』アマゾンで予約受付中だそうです。(こちら)販売方法は「出演落語会での手売り」か「アマゾン」の二通りです。わざわざアマゾンで売るような本なのか?という疑問は少しありますが、ご興味ありましたら是非どうぞ!よろしくお願いします。